お店がオープン

清水美穂子 月の本棚
6/24お店がオープン

オープン日を決められずにいたところ、雑誌に掲載してもらえるという話と、
オープニングのイベントを一緒にやってくれるデザイナーさんが見つかって、そこから怒涛の日々でオープンになった
一緒にやってくれた木村さんには本当に感謝しかなく、こんな東京の北端のお店のオープニングに全力で取り組んでくれた
ありがとうございます

オープニングの3日間はあっという間でたくさんの人がお祝いに駆けつけてくれたり、メッセージをくれたりしてお店の中は文字通りとても華やかだった
お店を開けたことで、ご近所のものづくりをしている方々ともご挨拶をすることができたし、勇気を出して開けてよかったと思えた

6/30の通常営業は予想通りの静けさで、だいたいオープン前に事務所として使っていた時と同じ感じで仕事、予想通りなので焦りはないけれどたぶん焦った方がいいと思う
Twitterで議員が本のタイトルと著者の名前とブックオフを使ってこすいいじわるをしていたのが昨日から頭の片隅にずっとあった
結局あの人はあの本を読んだのか、読んでいてほしいと思う

店の時間中、ずっと読みたかった清水美穂子さんの月の本棚を少し読んだ
清水さんは文筆家でブレッドジャーナリストという肩書きで、この本は京都のパン屋さん発のオウンドメディアで連載したコラムを集めたもの
ブレッドジャーナリストとしてのコラムの予定だったが、その店のパンの話は書いてはいけないというルールがあったためBreadからBを取ってreadにまつわる内容を書いたとのこと
紹介されているさまざまなジャンルの本はどれも魅力的で、今読んでいる本、読み終わった本の内容から派生してまた違う本へ手が伸びる感じ、少し日記のようにもなっているからか、一緒に並走して読んでいるような気持ちになる

少し前、まだ本を読むことが苦手だったころ、読書家でいつも難しい本を読んでいる友人に「そんな本どこで知るの?」と聞いたら、こいつはなんて野暮なことを聞くんだという感じで色々小難しいことを話した挙句結局何も教えてくれなかった
好きな本の見つけ方は人それぞれかもしれないが、一つの本をきっかけにその本で引用されていた本やテーマ、参考文献を頼りに芋づる式にどんどん読みたい本が増えていくというのは1つあると思う
清水さんの読書日記を読んでいるとその様子がありありと感じられて、紹介されている本そのものに興味が湧くのももちろん、読書体験自体の豊かさに触れることができる

本は読めと言われてもタイミングがあって、しばらく寝かせることもあるけれど、件の議員もどんな形であれせっかくいい本に出会えたのだったら、1度でもページを開いてみてほしい