あいたくて聞きたくて旅に出る　小野和子

東北の山陰の集落や山村を訪れ、さらにその奥にある民話の山に分け入っていく。

30代半ばから50年かけて今なお続く、民話採訪者・小野和子さんの民話採訪の記録。
口承で伝えられてきた民話を一軒一軒訪ねアーカイヴするという地道な活動の中で見えてくる、土地の記憶と物語の群れ。採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、小野の姿勢に共鳴してきた若手表現者—濱口竜介（映画監督）、瀬尾夏美（アーティスト）、志賀理江子（写真家）の寄稿も収録。

定価: 2,970円 （本体：2,700円）
ISBN: 978-4-600-00315-9
発行日 2019年12月21日
判型 A５変形
頁数 368頁