「えほん zine ねっこ」Vol.4
特集・連載にてこどもてつがく、美術鑑賞、絵本、農業、手仕事、自然、暮らし、詩、創
作など、ねっこ=大事なこと、につながるようなテーマをとりあげます。
こどもに関わることを多くとりあげますが、枠をつくらず、その周辺、つながっているこ
と、つながっていくこととして広域に、さまざまな方に響く内容となるよう綴りたいと思
います。
Vol.4特集 ぬいぐるみと人形と
我が家には数えきれないぬいぐるみと人形が並んでいます。むすめの枕元いつもだいた
い同じ場所にぎゅうぎゅうに。それでもあふれてしまうのでかご3つにわけて。まだ赤ち
ゃんの頃にはこんな光景を想像できませんでしたが、むすめのはっきりした意思と主張が
芽生えるにつれて、少しずつ今の仲間たちが集まりゆきました。
むすめは初めての場所や人に敏感でした。それはきっとむすめにとっては自然なことで
、その傾向は小さな頃の私にも当てはまるし、今となってはそれぞれが持つ個性だと思っ
ています。ですが当時はなるべくいろいろな場所や人に出会ってみてほしいと、外に連れ
出すことに必死になっていました。
そんなある日、家の近くにあるテレビ局に併設した広場に遊びに行くと、こちらに手を
振る着ぐるみのキャラクターに突進していくむすめの姿が。目を疑いました。びっくりす
ると同じくらいうれしくて、その日からふたりで着ぐるみキャラクターに会えそうなイベ
ントを見つけては通いつめました。
そう、それ以来ぬいぐるみやお人形との密接な何にも代えがたい関係が家族のなかで定着
していきました。
この、人ではなく、いつもふわふわと柔らかくちかくでしずかにまっていてくれる存在
、ぬいぐるみと人形について、家にまだその存在感が色濃いうちに特集してみたいなとお
もっていました。それは、物であることを超えて、なにか気になる場所につながることが
多くあるようにも思えました。繊細さや愛着をどうだいじにできるだろうという、ずっと
気になっていることにも少し触れられるのでは、とも思いました。
今号では、ぬいぐるみや人形を「つくる人」、「かわいがる人」、そもそもその存在とは、
というようにいろいろな距離感から眺めてみたいと思っています。もっと仲良くなれるの
では、との期待もこめて。
(発行元より)
発行所: 『疾駆 /chic』編集部(YKG Publishing)
https://chic-magazine.jp/
企画 編集:菊竹真依子
レイアウト:苅谷涼子
表紙 Art work:朝光ワカコ
仕様:A5 表紙リソグラフ印刷 手製本/ 全 48 ページ
発行日:2024 年5月 23 日
定価:880 円(本体 800 円 + 消費税)