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Zelt

DOSOJIN Zine

¥3,300

カートに追加済み!

2023.5.12-22まで代々木上原のギャラリーApril Shopで開催された伊藤眸の個展「“DOSOJIN”shapes and prayer」にて販売された、日本各地にある道祖神をモチーフにした絵画作品の作品集
会期中展示された平面作品56点を全て収録
限定200部

 

以下展覧会statement

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Wikipediaによると、道祖神とは路傍の神のことで、村への厄災いを防ぎ子孫繁栄などを祈願するために祀られる民間信仰の石仏であると考えられているそうだ。今回のこの作品集においての DOSOJIN は中国や日本に数多くある道祖神の意味あいに厳密に沿ったものではなく、架空の道の神として名前を借りた。好き好きに自分の中にある道や道と思しき場所にこの像がある風景を想像したり、想像しなくてもいい。絵の下に書いてある言葉にもほとんど意味はない。

私は悩みが多い小学生だった。毎朝家を出る前にトイレに入り、自分が作り上げた謎の神のようなものに毎日お願いごとをしてから、最後にドアノブのあたりの突起を触るというルーティンをしないと家を出れなかった。どんなに遅刻しそうでも、そのルーティンをしないとその日悪いことが起きる気がした。それは小学校3年生ごろから中学3年生まで続き、高校に上がるころ「私はもうお祈りをしません、大丈夫ですよね」と尋ねると「大丈夫です」と返信がきて、やめることができた。他の占いや宗教にはまったことはその時も今もない。
祈っていたものが神なのかそうじゃないのかもわからない、形もない。その時のエピソードをふと思い出し、その祈りの対象に形を与えてみることにした。
人の形ようなのもいれば、石ころ、ただの黄色い線、取るに足らないようなものたちのはずだ。

絵の半分以上は河原で捨った石を細かく砕いてすり潰し、つなぎを混ぜて描いた。普通の絵の具でも良いと思ったが、この絵を描く工程のどこかに地味な連続した作業を入れることが必要だと感じた。石は砕くと中と外が違う色のものもあった。よくみるときらきら光っている。この石は何年前にできてどこからやってきたのか、それらを全てすり潰して、水で溶いて絵を描いた。

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artist:伊藤眸
size:148×210mm
page:60p